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OVERCOME4 (M+Q)

OVERCOME3のつづきです。

クイックがなんだか悩んでいます。
他のほのぼのな話とはキャラが違いすぎますね。すみません。
ぐるぐる悩んだり、ドロドロしたりな感じばかりで……。
これぞ自己満足!ではありますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
早く文章をまとめられるようになりたいものです…!!

・3の次の日。またしてもひたすら話してるだけ。
・ぐるぐる悩むクイック視点。Q→M風味。
・まじめなメタルお兄さん

大丈夫でしたら、続きからどうぞ。

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****** ▼ 追記記事 ▼ ******

朝日が眩しい。

俺は昨日、フラッシュの近況自慢をひとしきり聞いたり、俺の今のトレーニングのことなんかを話したりしてから部屋に帰ってきた。数時間は過ごしていたはずだけど、俺にはとても短く感じた。気を使わない相手っていうのはいいな、なんて思ったりした。
部屋に戻って、フラッシュが話していたことを反芻していたら、いつの間にかスリープモードに入っていたみたいだ。…やっぱり、難しい事を考えるのは性に合わねぇなと実感する。

アルコールの影響か、普段より少しだけ重く感じる機体を動かし、毎日の習慣である早朝ランニングに出る。
ロボットの俺にとっても、やはり朝の空気というのは気持ちいい。なんだか思考回路まですっきりしてくるみたいに感じた。また考え直してみようか。




「どうしたクイック、動きが悪いぞ。何か考え事でもしているんじゃないか?」

トレーニングの最中にかけられた、メタルの言葉にはっとする。
今日は朝から考え過ぎていて、トレーニング中もつい思考がループしていた。
俺はそんなに思考の中身が見え見えなのか…?
メタルには全てお見通しなのかもしれない。

「ひとまず、トレーニングは中断だ。俺でよければ話を聞こう。」

こいつには勝てない。
俺は、メタルの申し出に、黙って頷いた。

トレーニングルームの壁にもたれるようにして、二人で床に腰を下ろす。
なんだか緊張してしまって、しばらく黙って遠くを見つめていたが、意を決して口を開く。

「あ、あのさ…俺、トレーニングするの、すげぇ好きなんだ。動いてると、それまで考えてた余計なことが、俺の速さについてこられなくなって…もっと速く、強くなることだけ考えてられる。でもさ、最近、記録更新することだけに躍起になってたのかなって。」
「……そうか、よかった。」
「は、な、なんだよその答え!意味わかんねぇ!」

ふっと笑うようなメタルの声音に戸惑った。何が言いたいんだ?
落ち着いた声で、メタルがゆっくりと語りだした。

「いや、実は心配していたんだ。クイック、お前が更に力をつけてくれることは、俺としても助かる。政府にはこの基地はまだ見つかっていないが、いつ何が起こるともわからない。Dr.ライトのロックマンが近々攻め入ってくるとの情報もある…。」

次第に苦しげな話し方になり、言葉を切ってメタルは目線を落とす。
博士と俺たちの先行きを一番心配しているのは多分メタルだ。
その重みを感じ、俺はメタルの言葉をじっと待った。
そしてメタルはぽつりと続ける。

「だが、…それだけの存在でいてほしくない。わかるか?」
「あー、えっと、もう少しわかりやすく話してくれるか?」

メタルは優しげな声色でゆっくりと話し出す。

「もっといらない肩の力を抜いてもいいんじゃないか、ってことだ。最速であるだけがお前じゃない。ロボットである俺が言うのもおかしいのかもしれないが…。マニュアルに縛られ過ぎるよりも、余裕をもった状態である方が、実戦での急な状況変化に対応する柔軟性も出てくると思うんだ。」
「そうか…、なるほどな。」
「それに、俺の役割は同じ目線に立ってチームをまとめることだと思っている。お前を上から管理する立場だというつもりはない。今まで威圧的な態度をとっているように見えたなら謝ろう。…だから、たまには頼りなさい。俺とクイックは対等な関係なんだから、俺の前で硬くなる必要もないんだぞ。」
「…ああ。」

なんだろう。
なんだか今まで難しく考えていたことが、すっとまとまってきたように感じた。
俺の顔をのぞきこんできたメタルの表情は、優しい兄の顔、そして頼れるリーダーの顔をしていた。
ちゃんと目を合わせたら、今までメタルに抱いていたモヤモヤと苦しくて、でもきゅっと張り詰めるような感情がほどけていくような気がした。

今まではメタルの前に出ると、なぜか緊張してしまって、どう接していいかわからなかったんだ。
俺はメタルをどこかで恐れて、そしてどこかで憧れていたのかもしれないな、なんて客観的に分析してしまう。

「やっとこちらを見てくれたな。」
「…ぷっ、はは、ハハハハ!!」
「な、何だ、顔を見ていきなり笑い出したりして!少し傷つくぞ!」
「あー、悪い。…ククッ、なんか一気にわかってきて笑えてきた。」

なあ、メタル。俺、お前のこと好きだったかもしれないけど。
今、ちょっと違う感情に変わってきたみたいだ。
もちろん何かが嫌いになったわけじゃなくて、今までを超える気持ちで。

「突然笑うなんて、脈絡がなさすぎるぞ…。少しは説明しなさい。」
「まあ、簡単にいえばな。信頼してるぞ!ってこと!」

俺は勢いよく立ちあがる。
今までメタルには思ったことを上手く伝えられなかったから、なんだかすっとしたけど……でも不思議な気分だ。自然と笑顔になる。
そんな俺をみて、メタルは不思議そうな顔をしながらも苦笑している。

「よっし!メタル、模擬戦闘しねぇ?数字伸ばすためのトレーニングって、やっぱ飽きるんだよなー。」
「気が合うな。でも、あと30分だけだぞ?食事の支度がある。」

すっと立ち上がり、挑戦的にこちらに視線を送ってくる。
この強い視線は、やっぱり好きなんだよな。

「いくぞ!」

掛け声の響いた一瞬の後、俺の速度は今までの混沌とした感情を振り切った。


うまく表現できていないところを補足させていただきます…。
クイックは”速さを追求すること”だけに縛られていたんだと思います。でも、強くあることが目的のはずが、次第にタイムを縮めることだけ考えるようになっていました。考えるのは苦手だけど、よくわからないうちに数字に縛られて、トレーニングをしていないと不安になるようになっていったのかな、と。
メタルに対しては、ある種の恐れと憧れを抱いていました。今回、メタルとの距離がつかめてきて、これは恋とは違うかも?と理解しかけているところです。

メタルは、その努力は素晴らしいと思い応援しているものの、望ましい形は「8体全員で協力した際に、ベストを出せること」だと考えています。でも、クイックと自分との間によくわからない距離があるため直接言うことは避けていて、いつかクイックが気付くのを見守っていたんじゃないでしょうか。

メタルとフラッシュの物の考え方は、基本的に似ていると思います。それで、なんか構成がほぼ前回と同じになっているという…。次回はもっと動きを出したいです。
長い補足まで読んでいただき、ありがとうございましたv



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