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OVERCOME5 (C+F+Q)

OVERCOME4のつづきです。

今回は比較的ほのぼの系です。

・クラッシュとフラッシュとクイックが仲良し。笑
・4からしばらく時間があいています。
・かっこいいフラッシュになりきれない。

大丈夫でしたら、続きからどうぞ。


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****** ▼ 追記記事 ▼ ******


「クイック、ちょっと頼まれてくれないか?」
「ん?何だよ?」

ある昼下がり、背後からかかったメタルの声に、クイックは振り返った。
お互いの距離感がつかめてきたためだろうか。最近、彼らの兄弟仲は良好らしい。以前のギクシャクした態度が嘘のように、この2人の会話する様は日常の一部となっていた。

「今日、俺はちょっと手が離せなくてな。買い出しをしてきてくれると助かるんだが。」
「えー、めんどくせーな。…まあ、仕方ねーから行ってきてやるよ。」
「そうか、悪いな。助かる。」

目元に笑みを浮かべ、メタルはクイックにメモと財布を手渡した。そして、ちらりと視線を動かしたかと思うと、思い出したかのように付け足す。

「そうだ、フラッシュとクラッシュも連れて行きなさい。」
「なんでだ?」
「量が多いから、荷物持ちが一人いた方がいい。それに、クラッシュは出かけたがるだろうから、連れて行ってやりなさい。」
「そうだ!つれてけ!」

突然、クイックは背後から軽い衝撃が加えられるのを感じた。鮮やかなオレンジとシルバーのドリルアームが、体に回されている。なんだか楽しげな眩しい笑顔で、クラッシュはクイックに抱きついていた。

「…わかったよ。ハゲ探してさっさと行くぞ。」
「おう!」

溜息をつき、クラッシュの腕をはがして歩きだすクイックを、クラッシュは追いかけていく。時折、邪険に扱うそぶりを見せるものの、基本的に彼らは仲が良い。
じゃれあう2人の後ろ姿を微笑ましげに眺め、メタルは手を振った。




「テメェら…少しは荷物を持て。」
「おれは無理だからな!」

イライラした声で放たれたフラッシュの言葉に、クラッシュはにこっと笑ってドリルアームを振り上げる。
3人が買い物に出かけて、早くも4軒目をまわったところだった。フラッシュの両腕には沢山の買い物袋がさげられている。

「俺は、その荷物より価値ある財布を持ってる。それに元々、お前は荷物持ち要員だ!」

クイックは、偉そうにビシッとフラッシュを指さし言い放つ。

「「なーっ!」」

クイックとクラッシュは、いい笑顔で顔を見合わせ、さっさと歩いて行ってしまう。なんで兄機たちの分まで荷物を持たなければならないのかと、フラッシュは頭痛がしてきた。

「ほらフラッシュ、置いていくぞ。部品屋の次は3つ先の角の所の店だ。」
「……あー、はいはいお兄様方!…くそっ…。」




「はぁー、つっかれたー!」
「なんでだよ、荷物も持ってねーくせに。」

クラッシュの言葉に、むっとした声でフラッシュが返す。買い物がひと段落したので、彼らは通りかかった広場のベンチで一休みをすることにしたのだった。

「なあ、もうとっくにおやつの時間すぎてるじゃん!なんか買ってよー。」
「うるせーよ、クラッシュ。このへんにお菓子売ってる店とか見当たらねーし。」

頬を膨らませるクラッシュに、イライラした様子でクイックが答える。クイック自身、我慢していたのだ。

「ちょっと先にあるぞ。アイス屋。」
「「え?」」

思い出したかのようにぽつりと呟いたフラッシュの言葉に、驚いた様子で2人が聞き返した。

「右の路地入って、3軒目。目立たねーけど、隠れた名店らしいぞ。」
「おれ、行ってくるー!」

クラッシュは疲れたという言葉が嘘のように、勢いよく立ちあがって、楽しげにひとり駆けていってしまった。クイックはフラッシュに向き直って尋ねる。

「…なんで、お前がそんなの知ってんだよ。お前、甘いもの嫌いだろーが。」
「この前、お前のリクエストに応えたときに知ったんだよ。あの時の店。」

クイックは、以前フラッシュの部屋に行ったときにアイスを要求したことを思い出した。

「ああ…。…でも、なんでわざわざこんな目立たない所の…」
「お前、あの時元気なさそうだっただろ。甘いもので気も紛れるんじゃねーかと思ってな。お前の気に入りそうな店探す労力くらい、なんでもねーよ。」

クイックの目をじっと見つめ、フラッシュは答える。彼の表情は、穏やかな視線と微笑みを湛えていた。クイックは、わけもなく機体温度が上昇していくのを感じ、急いで顔を背けた。

「ばっ、ばっかじゃねぇの!?変にこだわりやがって…」
「いーんだよ、俺の自己満足だ。ほら、荷物は見てるから、行って来いよ。俺の分は適当でいいから。クラッシュが食い逃げ犯になったら面倒だろ。」
「お、おう!」

フラッシュにぽんと背中を押され、クイックは猛スピードで駆けて行った。



「はーい、それがフラッシュのぶんな!」
「喜べ、クラッシュが選んでくれたぞ。」

白と淡い緑色のアイスをクイックから手渡された。

「みず菜味らしいぞ!」
「……それ、美味いのか?」
「さあな!気になるから買ってみたんだ。フラッシュのはてきとーでいいって言ってたから!」

フラッシュはアイスとにらみ合った後、おそるおそる口をつける。

「どうだ??」

にやにやとクラッシュが尋ねる。

「…不味くはねーよ。」
「さすが名店。」

意外だという様子でクイックが言う。フラッシュは、なら止めろとでも言わんばかりの目でクイックを睨み、溜息をついた。

「でも、これといって美味くもねーな…。」
「やっぱりか!」
「そんな気はしてた。」

フラッシュのなんとも言えない微妙な表情に、クイックとクラッシュは笑いを噛み殺しながら頷いて、自分のおやつを口に運んでいる。
フラッシュも兄機たちの楽しそうな様子つられて、つい笑みがこぼれた。なんとなく明るい気分でアイスを口に運んで、また微妙な表情になった。




「今日は楽しかったな!」
「あ、ああ、そうかもな。」
「なんだそれ。」

クイックの反応に、クラッシュは楽しげに笑った。
顔に楽しかったってかいてあるぜ、と小さくつぶやく。

「でも、あれだな。やっぱり今日の部品って、ロックマン侵攻への対策に使うんだろうな。」

フラッシュが落ち着いた声で言う。

「油断できねー状況、なんだろうな。」
「こうしてると、もうすぐ決戦だってのがウソみたいだよな。」

それは、クイックとクラッシュも気になっていたことだった。
3人はしばらく沈黙し、歩きながら遠くの空をながめ、考えた。

「こうやって一日が終わって、またたくさん一日をくり返してさ。ずっとこんな風に、3人で楽しくいられたらいいのにな。」

薄明かりの中、せつなげな笑みを浮かべたクラッシュがぽつりとつぶやく。
クイックもフラッシュも、言葉を返すことができなかった。
同意したくても、戦闘用である自分たちが変わらぬ日常を求めるなんておかしいとわかっていた。

満ちた月は、あとは欠けていくだけだ。
美しい円を描いた望月が、姿を現し始めていた。

やっと!やっとクラッシュが出せました!!よかった…!今回は、クラッシュ・フラッシュ・クイックの仲の良い感じを出せればと思ったのですが…いかがでしたでしょうか?フラッシュは少し災難ですが、平和で楽しい回にしたいな、と思って書いてみました。
ちなみにフラッシュの食べていた、みず菜味アイスは、実際に存在します。最近食べて、衝撃的でしたので…味はフラッシュが代弁した通りです…。……うわ、またアイスネタだ…。
ここまで読んでいただき、ありがとうございましたv
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