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Grasshopper

2月はバレンタインの月ですよね。
まだギリギリ2月だからOKというマイルールにより、今更バレンタインの話です。
大好きな某サイト様で、妄想がうっかり膨らみこんな事に……許可いただけて、アップに至りました。ありがとうございました!

さて、大変時期外れかつ、書いたのが2週間ほど前というものではありますが。
・バレンタインもの
・メタルとフラッシュ+α
・CPは…ご想像にお任せします。

以上、よろしければ続きからどうぞ。
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****** ▼ 追記記事 ▼ ******


夜更けの冬の空気と静寂、そして暗闇が機体を心地よく落ち着かせていく。
バレンタインデーも、そろそろ終わりを迎えようとしている。

屋内は照明が落とされて真っ暗なのをいいことに、フラッシュは一日を振り返っては顔を綻ばせつつ自室へと帰ろうとしていた。
ふと、アイセンサーが遠くで漏れる明かりを感知する。光源へと近づくと、そこにはキッチンのシンクで黙々と手を動かす後ろ姿があった。

「帰ってたのか。お前、こんな遅くまでよくやるな。」
「フラッシュこそ、バレンタインの”夜のお楽しみ”も無いのか?」

フラッシュが口元をわずかに持ち上げ問いかけると、メタルは振り向かずに、しかし楽しげな声で言葉を返してきた。
彼は、製菓用器具を洗っていた手を止め、グラスへと手を伸ばす。

「その言葉、そのまま返す。」

フラッシュは同じくらい楽しげな声音で返し、近くの椅子に座った。
メタルはフラッシュの反応ににやりと笑いつつ、鮮やかに緑色、透明、白色の液体を手元の容器に流し込んでいく。

「バレンタインと言えば、弟たちにチョコ菓子作ってやるのはいいけどよ、あれは甘過ぎるだろ。」
「そうか?評判は上々だったはずだが。」

メタルがバレンタインデーに作るたくさんのチョコレート菓子は、小さな弟たちを毎年楽しませていた。今年も自信作だったんだがな、と首を傾げつつ、メタルはシルバーの容器を小刻みに振る。

「まあ、俺の好みではねーな。」

その言葉に振り返ったメタルの自信に満ちた視線が、フラッシュへと向く。

「……これならどうだ?」

フラッシュの目の前にトン、とカクテルグラスが置かれ、淡い翡翠色の液体が注がれる。
ペパーミントとチョコレートが香り立った。

「……グラスホッパーか。…どうせ製菓用の生クリームが余ったからとか、そういう理由だろ。」
「50点だな。カカオリキュールもちょうど揃っていたんだ。」

そう言ってメタルは得意げに笑った。
流れるような手つきで同じものを作り、フラッシュの隣に座る。
フラッシュはグラスの中身を眺め、そして少し口に含んですぐ、わずかに表情を歪め言葉を漏らした。

「…かなり甘いな。酒とは思えねー。」
「甘さはお菓子のようかもしれないが、意外と強いぞ。」

メタルは、ちらりとフラッシュに視線をやる。
フラッシュはにやりと笑って切り返す。

「…俺を酔わせてどうするつもりだ?」
「さあ?どうして欲しい?」

メタルは、フラッシュとの距離を縮めながら、顔を覗き込む。ゆるく笑みがつくられるのに合わせて、赤いカメラアイが妖しげに光った。

「…お前の部屋に連れ込まれるのは御免だからな。」

フラッシュは眉間に皺をよせ、体を引こうとした。しかし、同時に腰に周ったメタルの腕に阻まれてしまう。

「甘いな。この時間なら、ここには誰も来ないぞ。」
「…ッ、メタル…。」



「……ねえ、僕の気配感じたら変な寸劇始めるの、やめてくれない?」

バブルが呆れたような表情で、部屋の入口に立っていた。

「さすがバブル。毎回丁度良いところで止めてくれるな。」
「おいメタル、終わったんだから早く腕ほどけ!」

さりげなく腰を撫でまわすのを忘れないメタルと、そろそろ本気で嫌がり始めたフラッシュは、何事もなかったかのようにバブルに振りかえった。
抵抗に負けて渋々手を離したメタルは席を立ち、視線でバブルに座るよう促す。

「面白くないって言ってるのに。君たちホント趣味悪いね。」
「私としては、急なアドリブの割には良かったと思ったんだが。」

メタルはシェーカーで小気味よい音を鳴らしつつ、何がいけなかったんだ?と小声でつぶやいている。

「無駄に変態臭いのが悪いんじゃねーの?」

フラッシュは軽口をたたきつつ笑っている。
全く反省する気が見えない二人を横目に、バブルは深く溜息をついた。

そんな彼の姿に、メタルが声をかける。

「そんな顔をするな。私はバブルを楽しませたかったんだよ。」

彼らのものと同じ透明なグラスが、バブルの前にすっと差し出される。メタルはにこやかに言葉を続けた。

「まるでバブルみたいなカクテルだろう?淡い翡翠色の上に浮かぶ繊細な泡。味わいはチョコレートの甘さとクリームのまろやかさの中に、ペパーミントの引き締まる様に爽快なフレーバーを持つ。そしてその味に似合わない強さ……」
「言い方がきもいんだけど。」

グラスホッパーを注ぎながら紡がれたメタルの言葉に対し、ひどく冷めた目で、すぱっと言いきる。

「それに、シェーカーなんていつ買ったの?」
「ええと、それは…。」
「予算、そんなに無いの知ってるでしょ?」
「…あー、いや……。」

メタルは目線を泳がせ、フラッシュに視線を送る。

「まあまあ、バブル。メタルも悪気はないんだ。とりあえず味見してみろ。」

金銭問題で責められ始めたメタルをフォローしようと、フラッシュがグラスをすすめる。バブルは渋々、その自らの機体のカラーにも似たカクテルを口にした。

「ふうん…分離もないし、口当たりもいいね。お店で飲むよりは安いから大目に見てあげるよ。」
「……。」
「……。」

メタルとフラッシュの動きが、タイムストッパーを使ったかのように、きれいに停止する。
フォローを入れたからと言って、ごまかされるような性格ではないはずなのだ。バブルというのは。

「…バブル、お前今日そんなにいい事あったのか?」
「いつもより帰りが遅いよな?」
「はぁ……もう、ちょっとやめてよ。」

しかし、それ以上の追及はしない。
バブルの溜息と、二人の小さな笑いのあと、そのまま言葉は途切れた。
静寂のなか、時折ただ視線をあわせるだけ。
それでも、彼らは不思議と楽しげだった。
表情と視線で、口を開くまでもないほどに、なんとなくわかりあってしまうのだろう。
その日にあった出来事も、各々の持つ感情も。

しっとりとした闇と、静けさがあたりをゆるく満たしていた。
夜はゆっくりと更けていく。

こんなバレンタインものもありでしょうか?
相手が全く出てきませんね。メタルとフラッシュの友情メインで書いてみよう!という試みでしたが、いかがでしたでしょうか?個人的には、考えるだけ考えて、精一杯やってみたつもりではあったのですが、その分わからなくなりますね!時間だけはかかりました。笑
グラスホッパーが今回のキーになっていますが、バレンタイン前に家のレシピ本の山を見ていた際、「これなんてバブルカクテル…!」と思ったら歯止めが効かなくなったためです…。私の頭、もうだめかもしれない。これを書いているときは、異常にチョコミントアイスが食べたくなって…本当に危険な話でした。それでなぜか結局水菜アイスにひっかかるという…;
結論としては、オトナ3人の幸せ感と仲の良ささえ伝わってくれれば嬉しいです。そして、グラスホッパーがバブルっぽい、に共感いただける方はお友達になりましょう!笑
早く時間を見つけて、小説書きたいものです…。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございましたv
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