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0.125/メタルの場合【エアー視点】

シリーズ化予定の2ボスの一日観察、ギャグテイストです。
まずは1本目、メタルお兄ちゃん版。

書きたいように書いていたら、おかしな事に…。
メタルはかっこいいはずなんですが、どうしてこうなったのでしょうか。自分でも残念でなりませんが、書いているときは楽しかったです。すみません。

・メタルのとある一日という設定
・かっこいいメタルはいない、おかしい。
・かっこいいエアーもいない、おかしい。
以上、大丈夫なようでしたら、続きからどうぞ。


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****** ▼ 追記記事 ▼ ******

○月×日。
雲は少なく晴れ。湿度は低く、乾燥している。


今日は、いつも忙しく働く兄、メタルを隠れて観察し記録を取ることとする。
あいつは何でもできてしまうが故、全てを抱え込んでしまっている気がしてならない。負担をかけすぎてはいないか、と聞いてもはぐらかすばかり。

褒められたことではないとわかっているが、いつまでもひとりだけを苦しめるくらいなら、こんなやり方でもそれを見つけ出して手を貸したい。次兄としては、当然だろう。私のエゴに過ぎないが、間違っていたなどと後悔する気はさらさらない。


「エアー、朝食の時間だ。」


午前7時半。
これから観察を開始する。



今朝のメニューは、ごはんとみそ汁、厚焼き卵に大根おろし、野菜の味噌漬け、そして緑茶。見事な純和食の朝食だ。
他の兄弟はさほど好まないようだが、朝はやはり派手さはなくとも和食に限る。食後の緑茶で気分を落ち着ければ、仕事にもリラックスして取り組めるというものだ。うむ、実に私好みだ。……主旨から脱線した。

「メタルー、俺これ苦手―。」
「ヒート、好き嫌いは良くないぞ!いくらエネルギー源とはさほど関係ないとはいえ、苦手なものは克服すべきだろう?」
「あれ?クラッシュお兄ちゃんがいないね。メタルお兄ちゃん忙しいでしょ、呼んでこようか?」
「いや、いいんだ。ウッドは先に座って食べていなさい。まったくクラッシュは…仕方のない子だ。」

メタルは慌ただしくクラッシュの部屋へ向かっていった。
いつもの事とはいえ、これでは朝からだいぶ負担をかけていそうだ。



午前10時。
ステージの見回りにいくと言い、遠巻きにメタルの観察を再開。

何やらデスクに向かっているようだ。
メタルはいつにもなく真剣な目で、ときたま考え込むような様子でペンを動かしている。珍しくコンピュータを使っていないため、予定にあったバブルのメンテナンスの準備ではないようだ。
そんなに仕事を抱えていたのだろうか…。

心配になったので、デスクの上にある物に目を凝らす。
資料のような本が置いてある……「紙相撲入門」…!?

……何をしているんだ、あいつは。
バランスボールはもう飽きたのか。



午後1時。

昼食も終わり、準備と後片付けもひと段落したようである。さっき蕪漬けを漬けていたようだ…いつできるのか。楽しみである。……また脱線した。

メタルは、バブル専用のプールに足を運んでいる模様。バブルのメンテナンスが明日行われることはあらかじめ知っていたため、メタルはプールに来ると予想。バブルには悪いが、今日だけ極小カメラとマイクを設置させてもらった。

……メタルが到着した頃だろうか。モニターのスイッチを入れる。


「バブルー!元気にしていたか?」
「…昼食のときも会ったじゃない。」
「そうだったな、でも俺はすごく長く感じたぞ。」

メタルは残念ながらブラコンだ。遠巻きに見知ってはいたが、やはりこれはひどい。プールサイドに寄ってきたバブルは、呆れたような表情であしらう。

「メンテナンスのことなんでしょ?用件はさっと言ってくれる?」
「ああ、そうなんだ。明日の開始時刻は……」

仕事の話となれば、きちんと表情も思考も切り替わる。そうそう、仕事はできるのだ。わが兄機は。断じて腑抜けたロボットなどではないのだな。

…仕事、と書いてしまうところが悲しい。


「……というわけで、確認事項は以上だ。準備もあとは最終チェックを残してあるだけで、まず手違いもないから安心して良い。何か質問事項はあるか?」
「いや、全部説明にあったから大丈夫。丸一日陸上で過ごすのは疲れるから嫌かな、ってだけかな。」
「そんなことをいうな、バブル!状態確認のためとはいえ、バブルがずっと陸上にいてくれて近くにいられるのは、お兄ちゃん嬉しいぞ!!!!そうだ、明日はメンテナンスが終わったら、お兄ちゃんと一緒に遊ぶか!!??」
「暑苦しい。ウザい。」


満面の笑みを浮かべるメタルと氷のような目線をおくるバブルがひどく対照的だ…。
あ、メタルが凍りついた。



午後4時。

メタルは一人、洗濯物を取り込みに出てきた模様。戦闘用のはずだが、あの手際はあきらかにプロの主夫だ。

…なにかを呟いているようだ。収音センサーのレベルをあげてみる。


「ああ…またバブルにウザいって言われてしまった…。明日のメンテナンスの話ついでに、ちょっと構っただけなのに。大事に思っているんだが、うまくいかないものだな。…ウザいって言ってるバブルもそれはそれで、もうかなり危険なくらい可愛らしいから、問題はないが…。」


…何を言っているんだ。自然に溜息が出てくる。
心配して一日潰してまで意味のわからない兄の観察をしたことが、そろそろ本当に馬鹿馬鹿しく思えてきた。
メタルは大量の洗濯物をバスケットに入れると、突然しゃがみこんで足元を見つめだした。

「アリよ、おまえも一匹か…。」

……もう私は、アリに話しかけたくらいでは驚かない。ただ、少し不憫に思えてきた。

「同じ家に暮らす仲間のため、一人だろうがどんな仕事だろうが、やっていかなくてはな。多少嫌がられようが、負荷がかかろうが、こなしていくべきなのだからな……。気をつけて巣に帰れよ。」


……全く。本当に不憫な兄である。自分一人が仕事を抱え込むことだけが、弟たちのためになるのだと信じ込んでしまっているのだから。
観察は終了だ。やはり今日は無駄ではなかった。後悔する気などさらさらない。


「メタル、手を貸そう。」
「…エアー?」

少し驚いたような顔でメタルは立ち上がる。
「私にも少しの家事の手伝いくらいできる。まあ、メタルの腕前には遠く及ばんがな。」

そうして私は、メタルの手からバスケットを奪い取る。
「コツは教えてくれ。ああ、それとバブルのメンテナンスの最終チェックは引き継ごう。……長兄の負担を減らすために、私がいるのではないのか?」
「エアー……良い弟機を持って、俺は幸せだな。そんなに可愛いことを言って!そうかそうか、俺の弟への接し方はやはり間違っていなかったのだな!うんうん、それじゃあ頼らせてもらうぞ、エアー。お兄ちゃんは嬉しいぞー!!!!可愛い子には特別に、夕飯のリクエスト聞いてやるぞ!!」


ああ……これが”ウザい”という感覚か…。うむ、しかし負担を軽減する役には立ったのだ、悪くない。

「……鰤大根とほうれん草の胡麻和えが良い…。」

夕食の楽しみまでできたのだ。メタルから引き受けた分、そして今日一日休んでためてしまった分の仕事だってすぐ終わらせられるだろう。
充実感に満たされつつ、メタルと肩を並べて屋内へと戻った。



◆Mission Complete◆



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