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節分(ALL)

季節ものとして、節分のお話です。
2ボス、オールキャラでほのぼの目指してみました。それぞれのステージの設定が少しでもわかった上で読まれた方がよろしいかと思います。


大丈夫でしたら、続きからどうぞ。


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****** ▼ 追記記事 ▼ ******


寒さの厳しい季節。
さすがにロボットでも暖かいリビングでくつろいでいたいようだ。クラッシュがクッションを抱えてソファにもたれていると、ドアが開きエアーが入ってきた。

「クラッシュ、少しいいか。」
「ん~、エアーどうしたの?」
ソファへ腰かけたエアーのほうに顔をむけつつ、クラッシュは首をかしげる。

「ちょっと頼み事があってな。節分の豆まきをしてくれないか。」
「まめまきー?」

「そうそう、豆まきだ。ワイリー城の厄をはらって福を呼ぶ、大事な役目なんだぞ!!」
ダイニングからひょこっと顔をだしたメタルが、説明する。

「がんばったらお菓子をあげるぞー!!」
「え!!ほんとう!?俺がんばっちゃうよ!」

キラキラした表情を浮かべるクラッシュに、エアーは苦笑し口をはさむ。
「ちゃんと他の弟たちも誘っていくんだぞ。ほら、呼んで来い。」



クラッシュ、ヒート、ウッドの3人がリビングに集まり、豆の入った入れ物をメタルに手渡される。
「フラッシュはいかないんだってー。」
クラッシュはちょっと残念そうな顔をしているが、まあ当然のことだろう。

エアーが3人の前に立って説明を始める。

「個人の部屋はまかなくていいが、それぞれのステージを全部周るのだから、一度にまくのは5粒くらいずつ、各4投程度にするように。あまりまき散らすと、あとの掃除が大変になるのだから、気をつけろ。それと・・・」
「まあ、とりあえず元気にまいてきなさい。」
「「「はーい!いってきます!」」」


メタルのお許しが出た途端、勢いよく駆けていく3人の後ろ姿を眺めながら、2人は微笑ましく思い苦笑する。

「大丈夫なのだろうか…。しかし、クラッシュの豆だけポシェットに入れて渡すとは、さすがメタル。考えたな。」
「長年あいつの兄をやっていればな。普通の入れ物で渡したら、すぐこぼしてリビングが豆だらけになるのは見えている。しかし……節分といえば、普通は”恵方巻き”ネタになるのではないのか?俺としてはな、せっかくの季節モノなのだから、そっちの展開を期待して…」
「何を考えている!よそはよそ!うちはうち!」



ところ変わって、3人はまずクラッシュのステージにやってきた。
「せっかくだから、いちばん景色のいいところ案内してやるよ!」というクラッシュの発言により、一番高いボス用の部屋の近くに来ている。

「わー、空がきれいに見えるね。いいなあ!」
ステージを褒められて、クラッシュは自慢げである。

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」

3人は元気に豆を投げた。
「よーし、これで俺のステージはばっちりだ!次はエアーのとこ!」

満足げに帰って行った3人には、ちょうど下にいて、高速で落下してくる豆に当たってしまった可哀相な部下たちの叫び声は聞こえなかったようである。



エアーのステージの入口にやってきた。
すると、物音を聞きつけたのか、奥から部下が出てきた。

「あ、豆まきですよね。上司から連絡はいただいてますので。お願いします!」

しかし、その部下、鬼である。

(クラッシュ兄ちゃん、鬼だよー……顔怖いよ…)
(ちょ、ちょっと押すなよ!…あ、こっち見てる…)

その見た目に怖がってしまったヒートとクラッシュを横目に、ウッドはすっと前に出た。

「あのー、ちょうどいいんで豆あてていいですかー?」
「ちょっと、ウッド何言ってるの!?」
「?」

首をかしげるウッド。悪気はないようだ。
「あ、そうですよね。構いませんよ、上司にはいつも本当にお世話になっておりますので。どうぞ。」
「鬼はー外、福はー内! ありがとうございましたー!」

クラッシュとヒートは、豆を投げ終わったウッドを引っ張るようにして、逃げ去って行った。

「可愛い弟さん達を持って、我がボスは幸せだな。」
見た目に似合わず、いい鬼だったようである。



「ウッドのステージなら、ハラハラするようなこともないよね…。」
なんだか疲れきっているヒートは、ウッドのステージ入口に彼を引っ張ってきた。

「おお!みどりがきれいだ!ウッドのステージもきれいだな!!」
クラッシュは復活しきって、森林に感動しているようである。なんとも楽しそうだ。

「いいこと思いついたぞ!この豆をうえたらおおきくなって、おれのステージからも見えるかもしれないぞ!ジャックとまめのき、みたいだ!」

一番兄機のくせに、ものすごくキラキラしている。ウッドはすっと口を開く。
「クラッシュお兄ちゃん、あのね、そのお豆は煎りまm…「ウッド、そんなことよりあの花はなんていうの!!??」
ヒートはウッドの言葉をすごい勢いでさえぎった。意外と兄思いの良い子なのかもしれない。

(ああ…真ん中ってなんか疲れる…。)

結局、3人で豆を埋めて次のステージへ向かうことにした。



「ヒートのステージ、僕ちょっと苦手だなあ……。」

末弟の言葉により、ヒートのステージでは入口からちょっとのぞき込む感じで豆まきをすることになった。ウッドにとってはかなり熱いので、早めに切り上げたいようだ。

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」

投げた豆は、マグマに触れて、高熱によって一瞬にして消し炭と化した。


「「「……。」」」


なんだか、悲しい気分に、、、なった。



気を取り直して、次はバブルのステージへと足を運ぶ。
滝のマイナスイオンで、ロボットの彼らもなんとなく気分爽快だ!

「こんなかっこいいステージなんて、バブルってすげー!」
「部屋以外にプールも持ってるしね。」
「自分用のスペースをたくさんもってるって、バブルお兄ちゃんがすごいっていう証拠なのかもねー。」

どういうわけか、バブルは小さい弟たちから”すごい”と思われている様である。理由が不思議だが。

「よーし、まくぞー!!」
「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」


満足して3人が帰ろうとすると

「ちょっと!何してくれてんのさ!」
「え、バブルお兄ちゃん!?」
「何これ?ちょうどステージの見回りしてたら、こんなのばら撒いてくれちゃって。陸上とは違って、掃除がすごい大変なんだけど。」

だいぶご立腹の様子である。こちらが見下ろしているはずなのに、ものすごい威圧オーラがうしろから出ているのが見えるようだ。

「え、え…そうなの。ごめんなさい…。」
「ま、メタルかエアーの指示なんでしょ?もうしないなら、君たちには責任は取らせないよ。」

深く溜息はついているものの、今回は許してくれるようだ。すっと威圧オーラも消え、3人の肩の力が抜けたところで、バブルはにこりと笑って続ける。

「……でも、僕のプールに撒いたら…わかってるね?ヒートでも容赦しないよ。」
「「「気をつけます!」」」


3人は急いで撤退しながら思うのだった。

(バブル兄ちゃんの場所なら、豆をまかなくても鬼なんてこないよね。だって、バブル兄ちゃんが追い払ってくれるに違いないもの!)



メタルのステージにやってきた。
「わ!ベルトコンベアーになってるよ!気をつけて!」
3人は、足元が不安定で疲れそうだったので、入口近くでジャンプしながら豆を投げる。

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」

パラパラパラ……スーッ…バラバラ……

向こう岸に乗った豆は、ベルトコンベアで流され、下に落ちて行った。
……すごく地味である。


またしてもなんだか、悲しい気分に、、、なった。



とぼとぼと、クイックのステージに足を向ける。

「お前ら、俺のステージに何か用でもあんのか?」

声をかけてきたのはステージの主、クイックマンだ。まだステージに着いていないのに、早すぎる。

「うん、豆まきしようと思って。」
「そっか、今日節分だったか。…あー、でもな、俺のステージはやめた方がいいぞ。レーザーとか危ないだろ?」

早めにクイックに会ったのは運がよかったようである。ただ、クイックがステージのレーザーを止めるのを面倒臭がっているとも言える。

「それなら仕方ねーな!クイック鬼やくやれ!」
「は?おい、クラッシュ、なんでそうなるんだよ!?」
「ツノだから!それー!」

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」
「よしっ、逃げろー!」
クラッシュの掛け声で、3人は楽しそうに逃げて行った。

「あー、コレ地味に痛ぇんだな。兄機に当てるとか…昔やったな…」

豆から逃げられるのに逃げなかったのは、クイックなりの優しさなのかもしれない。



「さいごのフラッシュのステージだー!いくぞ!」
気合十分で3人は乗り込んだ!しかし!

「うわっ、すべるすべるー!!」
「ちょっと、ヒートつかまらないでよ!」

バタバタと3人でもつれあいつつも、なんとか転ばずに体勢を立て直したようだ。

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」
パラパラパラ……

「あ、ちょっと!豆こぼしたの誰!?」
「ええ?うわ、ふんだ!」
ヒートの言葉に慌てたクラッシュは、豆を踏んでバランスを崩し、ウッドにつかまった。
「やめてー、離してーー!!!!」

ドン!

結局3人とも巻き込まれて転び、壁際まですべっていった。


「…痛い…。」

「……お前ら、こんなところで何してるんだ?」

嫌なタイミングで、フラッシュにみつかってしまった。
「フラッシュがまめまきしないっていうから、こんなことになるんだ!」
「クラッシュ、理不尽だぞ。」

呆れながらも、フラッシュは3人を助け起こしてくれた。
「メタルとエアーが待ってるんだろ?早く戻ってやれよ?」

すべる足元によろけながらも、なんとかフラッシュステージを脱出した。



「終わったか、……なんだか疲れていないか…?」
リビングに戻ると、心配そうな様子のエアーに迎えられた。

「んーん、楽しかったよ!」
「それはよかった。あとはリビングとキッチンも頼もうか。」

ほっとした、というように笑いエアーは言葉を続ける。
「ただし!リビングが散らかると困るので、この隅のところに並べてくれ!」
そう言って、エアーはリビングの隅を指さす。

「「「おにわ、、そと……、ふく…わー……うち。」」」


3人並んで壁際にしゃがみこむ図は、はたから見れば不思議である。

「おれの、きれいに並んだぞ!」
「できたー!」

……でも、楽しめているようなので、それはそれでいいのかもしれない。



「ほら、最後はキッチンだぞー!」
メタルが料理の手を休めて、声を掛けに来た……赤鬼のお面をして、ノリノリである。


「捕まえちゃうぞー!!」
「「「きゃー!」」」

エアーは完全に傍観者に徹している。少しだけ呆れている。

「「「おにわーそと、ふくわーうち!」」」
「ううっ、やられたーー!!」


バタッ、と倒れたあと、メタルはお面を外して立ち上がる。やりきって満足です!と顔に書いてあるように見える。


「はい、みんなお疲れ様。お菓子は一度に食べすぎないように気をつけるんだぞ?」
「「「はーい!」」」


嬉しそうにお菓子の袋をのぞき込む3人をみて、メタルとエアーは微笑ましげに顔を見合わせたのだった。



「お楽しみのところ悪いんだけどね、ちょっといいかな?お兄様方?」
「「バブル!!」」



福も、鬼も、意外と身近にあるものなのかもしれない。




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